アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本 感想

舛本和也「アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本 」、星海社新書

著者は「リトルウィッチアカデミア」や「キルラキル」に携わったトリガーの方。

制作進行という役職から、アニメーションの制作工程全般を見渡すお話になっています。

ちなみに、自分は未だに「制作」と「製作」の区別がついていませんが、本書ではすべて「制作」について書かれているご様子。

スケジュール管理等々の定常業務的な実務面に加えて、明文化されない非定常的な「暗黙の実務」についても記載されています。

決められたことを決められたとおりにこなすだけでなく、
作品に対する理解を深めたり、クリエイターさんたちとのコミュニケーションを密にして配置や分担を調整したり。

他の職業にも応用が利きそうな、普遍的なお話でもあります。

管理職ってたいへん。

自分は職歴10年越えましたが未だにぺーぺーですので、6年で管理職というのはなんだか遠い世界のようですが、世間一般ではむしろそのくらいでないとだめなのかしら、とは思わされます。

新人教育についての考え方もいちいち納得のいくもので、即戦力などといっていきなり実戦投入して結果後進が育たないような某社は見習うべきところが多いです。

そういえば、「多いい」って口語ではわりと使いますよね。使いませんか、そうですか。閑話休題



そんなこんなで、「リトルウィッチアカデミア」を実例に挙げながらの解説ですので、たいへんわかりやすいです。

ページ全体にででんと広がる極太フォントがキルラキルっぽくて、あの熱量がこちらへ移ってきているかのようです。

なお、QRコードを読み込むとYouTubeさんの関連動画を観ることができるようですが、まだ観てません。

ぐぬぬ