芦奈野ひとし「カブのイサキ」1巻、講談社

『どーゆーわけか?地面が10倍になった広大なこの世界では、ヒコーキがアシ代わり!』

ということで、主人公イサキくんが名機「パイパー・スーパーカブ」を駆って空を飛び回るお話です。

実は「ヨコハマ買い出し紀行」をちゃんと読んでいないので、設定面での共通点とかはわからないのですが、
この独特な世界、広大な大地と広大な大空に漂う空気のようなものは、相通ずるように感じます。

それはともかく、
第1話で登場する「塔」の、威圧的なまでの存在感。

雲海に静かにそびえ立つその偉容は、どことなく儚げで、なんとなく、この物語世界を象徴しているように感じました。