ブリッジ・オブ・スパイ 感想
映画「ブリッジ・オブ・スパイ」を観ました。(1月10日観賞分)
字幕版。
保険関係の弁護士さんがスパイ絡みの案件に巻き込まれていくお話。
事実に基づいているらしいですが、知りませんでした。
大きく分けるなら2つの案件だと思いますが、本作の主人公さんならまとめて1件(ワンワンワン)と言うかもしれません。
1件目
ソ連から来たスパイ容疑の人を弁護することに。
世論は「ソ連許すまじ」という雰囲気が圧倒的な中、「アメリカはソ連のスパイであろうとも公正な裁判を行う国である」というアピールをするために形式的ではあってもちゃんとした裁判をしなければならないみたいな、ほとんど体面のためだけの裁判ではありますが、主人公さんは引き受けたからにはしっかり弁護してみせる、と意気込みます。
結果的に、弁護士の仕事としては優秀さを発揮したものの、国民感情には沿わない形だったため、ひどいことに。
家に銃弾を撃ち込まれるのはお国柄っぽい気もしますけれども、日本だったら家の外壁に出て行けとか落書きされたりというのを見かけるので、(最近だと「天空の蜂」とか)、それに比べると、かの国のやり方はそこまで陰湿さは無いのだなあ、とか感じたり。
2件目
ソ連へ偵察に行った兵隊さんが捕虜になってしまい、先の件で有罪判決となっていたソ連のスパイと捕虜を交換できないかという交渉を、なぜか主人公の弁護士さんが任されることに。
おまけに、あくまでも民間での交渉という扱いで政府は関知しないとかなんとか。
そんなこんなで、主人公さんTUEEE を地で行くような、無敵っぽくてブレない迷わない間違えない、強い主人公さんの姿が圧倒的です。
2件目の交渉なんかは素人考えではダブルブッキングで反故にされてもおかしくないと思ってしまうのですが、それを力業でねじ伏せたようにも見えます。
ぼく自身は基本的に交渉がヘタクソなもので、自分が譲歩すればいいという程度なら平気でホイホイ譲ってしまう傾向があります。
腹のさぐり合いとかもよくわからないし、相手の気持ちを考えるというのも、それがほんとに相手の気持ちなのか、自分の妄想にすぎないのか、よくわからなくなります。自分の気持ちすらろくにわかりやしません。
交渉が上手な人というのは、ここまではOK、これ以上はNG、みたいな線引きを何重にも用意しているみたいで、おいそれとはマネできそうにありません。
- アーティスト: Thomas Newman
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