プリキュア 春のカーニバル 感想
映画「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」を観ました。
※注記というか謝罪:
狙いとしては、「少年ハリウッド」の社長さんのように、少しひねくれてはいるもののしっかりと誉めている感じを意図しようとしていたのですが、ぼくの力量では、ただただ貶しているだけみたいになってしまいました。
自分で読み返しても不快な駄文です。
公開の場にお出ししておきながら恐縮ではありますが、自分の備忘録のつもりで登録していますので、読まないでそっとしておいていただけますと、大変ありがたく存じます。
また、過去の全シリーズを見たわけでも、見た話数の全部を覚えているわけでもありませんので、過去シリーズの引用なのか新作部分なのか判別できておりません。
的外れな点も多々ございますでしょうけれども、ご容赦ください。
※追記: 感謝の気持ちを伝えるのは、照れくさかったり恥ずかしかったりして、なかなかできないことですが、面と向かって直接、口に出して感謝を伝えるのは大事なことですよ〜、という超重要なメッセージがあったのに丸々見落としていたという自分の雑さが情けないです。お恥ずかしい。
歌とダンスの力を信じる!
素晴らしい。
え?、プリキュアさんってそんなテーマだったんですか?、というサプライズ。
素晴らしい。
てっきり、もっとバトル主体かと思ってました。
素晴らしい。
個別パートでは、YES5 さんが妙に出来がよかったように見えました。
素晴らしい。
のぞココさんのキラキラっぷりもでしたが、こまちさんがもはや既婚者かのような風格。
素晴らしい。
全体の主題歌の、「今、ここから始まる」感。
素晴らしい。
10年経過してなお、新しく始めようという意気込みが、素晴らしい。
少しばかり予算や時間が足りなかったのかしら、と思うような感じもありましたけど、それを創意工夫によって、過去シリーズのリソースを有効活用することによって、見事に形にしているように見えます。
素晴らしい。
エピローグ的な、シリーズのその後みたいな感じのものがあったり、かと思えば、シリーズの中での1エピソードを圧縮したようなみたいなのがあったり、妖精さんのお誕生日会みたいなのがあったり、魔物と戦ってるみたいのがあったり。
素晴らしい。
歌とダンスを見せたいのか、そういった総集編みたいなこれまでのシリーズの振り返りを見せたいのか、狙いがよくわからないのも素晴らしい。
フレプリさんの、上目づかいでこちらを睨みつけてくる感じのカメラ目線は、大好きなんです。
あれは正しい意味で素晴らしい。
視聴者の中心であるはずの小さいお客様を置き去りに、ゴープリさんよりも、過去シリーズの先輩方が大活躍してくださるのも、素晴らしい。
全員がしゃべるわけではありませんけれども、しゃべろうとしたところを割り込んで遮ったりして、しゃべらない不自然さをあまり見せないように工夫されているのも素晴らしい。
その分、口パクしてるのに声がついていないところが目立っていたように見えてしまったのはもったいない気がしますけれども、素晴らしい。
その場に存在してはいるけれども、しゃべる必要がない、というシチュエーションとして、歌番組みたいな雛壇形式を採用したのは、巧いと思いました。
素晴らしい。
ただ、その分、司会進行役の比率が大きくなってしまったのは、誤算なのかしら。
素晴らしい。
ゲストというには扱いが大きすぎるじゃないですか。
歌って踊ってまで披露してくださるし、フルコーラスで繰り返しがクドいし、作画がムダに良くてきれいだし、よく動いていたし、ムカつくくらいに素晴らしい。
子分さんの親分さん大好きっぷりも素晴らしい。
手下一味の、テラフォーミングされた火星で育ったのかと思ってしまうような気色悪さも素晴らしい。
敵の仕掛けたトラップに対して、正面からぶつかるわけでなく、別の突破口を模索するスマプリさんたちも素晴らしい。
エコーさんがその他大勢扱いなのが悲しいですが、ハピチャさんでも世界中にプリキュアさんが居るはずなのに結局は4人に収束していた感じもありましたし、どこまでをプリキュアさんとして扱うかの線引きは難しそうではあります。
そういった、そもそもプリキュアさんとは何ぞや論には踏み込まずに有耶無耶に済ませたのは良い判断だと思います。
素晴らしい。
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そんなこんなで、劇場でオールスターズを見ることができるのはお祭りみたいでありがたいことなのですが、テレビシリーズと並行して年に2本も映画を作るのが厳しいのでしたら、無理してやらずともいいのではないかと思ってしまいました。
誰に何を伝えたいのかわからなかった、と書くと、ぼく自身の受け取り能力が足りなかっただけにも思えますし、ぼくみたいな成年男性はこの映画の対象ではないのでしょうけれども、
だからといって、この映画が、小さいお客様へ向けて伝えたいメッセージみたいなものを、何かしら感じることができてもいいと思うのですけれども、それを感じることができなかった気がします。
もちろん、ただお祭り騒ぎで、歌とダンス楽しい素敵!、でもいいでしょうし、それを楽しむ小さいお客様もいらっしゃるでしょう。
けれども、これまでの、少なくともぼくが見た範囲では、オールスターズ映画は、何かしら明確なメッセージがあったように思います。
もの足りなさを感じてしまうのは、映画の対象ではない成年男性のワガママなのかもしれません。
……、あ、歌のテストで、クラスメートの前で歌うのが恥ずかしいと言っていた主人公さんが、歌はいいね、人類が生み出した文化の極みだよ、と言えるくらいに成長できたことこそが、メッセージだったのかしら。
学校の歌のテストなんてのはたしかに小さいお客様ならではの身近な問題なのかもしれません。
歌とかリコーダーとか、嫌で嫌でしかたなかったものなー。
うむ、そう思えば、悪くないどころか、十二分に良いテーマではないですか。
お見逸れしました。
けど、そのテーマと、劇中の描写とが釣り合っているかは、今のぼくには判断できません。
最終的な結論としては、なんやかんやで壊れたりめちゃくちゃになったのが、なんだかよくわからない超常的な力で元に戻りました〜めでたしめでたし、というのが、ぼくの個人的な感傷として、気に入らない、イヤ、ということでしかありません。
このご時世、3月に公開の映画として、あまりにも楽天的というか、お花畑に見えてしまったのだろうと、自己分析します。
超常的な力で回復するのでなく、住人の、人の力で再建しようとするだけでも、印象が違うだろうと思ったもので。
なんでもかんでも、アレを意識しなければならないというのは押し付けにしかならないし、同じ色のものばかりでも飽きてしまうとは思うのですが、小さいお客様に見せるものだからこそ、よくわからない超常的な力で回復してしまうのは、見せたくないと思ってしまいました。
暴言乱文、失礼しました。
要約: あまり無理せず、少し休むことをしてもいいと思います。