海月姫 感想

映画「海月姫」を観ました。

原作中途。この映画のあたりまでは既読でした。

本当にマンガのキャラクターがそのまんま実写になったみたいで、楽しいです。
月海さんやくらのすけさん、シュウシュウお兄さんはもちろん、ばんばさんもまややさまもじじさまも着物の人(失念失礼)も花森さんも。
みんなそのまんま。
特に、まややさまの豹変ぶりは、お見事という外ありません。すばらです。

あ、稲荷さんも、まさしくそのまんま。素敵。

ただ、それほど原作に忠実なだけに、「クラゲのドレス」が世界を変えるほどのインパクトがあるのか、みたいな説得力の部分は、なんか力業でごまかされたような気もしてしまいました。
ファッションショーの見世物としての盛り上がりは確かにあったのですが、
くらのすけさんとまややさまのモデルっぷりも素晴らしかったのですが、
建物の柱が残っていたりして急場しのぎっぽい雰囲気も感じれてよかったのですが、
それだけに、あの旧式アパートと、ショー会場とのギャップが、なんだかあまりに現実離れしているようで、
もちろん、非現実的な場面でもあるので、それはそれで意図通りなのでしょうけれども、
なんというか、どうにもこうにも。

昨日観たアイカツでも突然挿入された引き延ばしにちょっとどうかと思いましたが、
本作でも、月海さんの変化を見せる場面だったのかもしれませんけれども、
え、そこでそんなことしてる場合じゃないでしょう、とか、
場が一度冷めてしまった雰囲気を盛り返せるだけの特別さを感じられなかった気がしたりとかで、
なんともモヤモヤしました。

何事にもトラブルは付き物なのでしょうけれども、そこでそれ必要なの?、みたいな引き延ばしに耐性のない、我慢弱い人間だったらしいと今更ながら自覚しました。
余計なトラブルは現実だけで十分です。

そんなこんなで、モヤモヤが残る部分もありましたが、たしか原作にもある部分だったと思いますし、
マンガ原作の忠実な映像化としては、本当によくできた作品だと思いました。

海月姫 [DVD]

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