渇き。感想

映画「渇き。」を観ました。
R15+。
原作未読。

失踪した娘さんを探すお父さんのお話。

なんとも救いがありません。
治安が悪い国は怖いですね。

こどもは親の知らないところで何をしているかわからないという夢も希望もないお話で、こんなお話を観てしまったらなかなか親になりたいとは思えないのではないかしら。
少子化、怖い怖い。

怖いといえば、R15+ということで、えろすやぐろすも満載。
ナイフで刺されるとかは、痛いのでしょうけれどもあんまり実感が無いので大したことなく思いますが、カッターナイフでちょっと切られるとかは、どうにも実体験が重なって、痛い痛いってなります。
要注意。
血はどばどば流れるし、薬物的なものは氾濫しているし、銃弾が飛び交うし、車は激突するし、性は乱れているし、まさしく世も末です。

出てくる人の大半が、ごみとかくずとか言われるような人ばかり。
自分の住んでいる世界からは遠すぎて、ほとんどファンタジーの域ではないかしら。
鎧武でおなじみのミッチさんも登場して、なんだかすごい役柄でしたが、なんだか迫力ありました。

現在と三年前とが交互に挿入されてややこしい部分もありました。
え、どういうことなの?、みたいな。
現在と三年前とが重なった場面が最高潮の見せ場だったのでしょうけれども、こちらの理解力が足りず、よくわかりませんでした。

三年前の「ぼく」とミッチさんの役柄とを何故か混同してしまって、勝手に混乱していました。
でもあの「ぼく」はどこへ行ってしまったのかしら。

終盤、真相が明らかになるまではわりと次から次へと勢いまかせの展開で引き込まれていきましたけれども、真相がわかってからはなんだか冗長というか尻すぼみだったように感じました。
謎が謎でなくなると途端におもしろさが激減してしまうように感じるのは、謎解きものの宿命かもしれません。
最大の謎は、女子の人の心理は他人には理解し得ない、ということだと思われて、その点に関しては結局何もわからずじまいなのですが。

そんなこんなで、そういえば「私の男」は時機を逃して、このままだと観られずに終わってしまうかも。
あと、人妻さんが黒い下着だと、やたらにえろく見えますね。