地球防衛未亡人 感想

映画「地球防衛未亡人」を観ました。

怪獣に婚約者を殺された妙齢の女性・ダン隊員が、復讐のために戦闘機を駆るお話。
意外にも、楽しいです。

怪獣の出現によって生じる、外交問題であったり、放射能廃棄物の問題であったり。
どこかの総理大臣のそっくりさんやら、どこかの大統領のそっくりさんやら、どこかの元・都知事のそっくりさんやら。
中国韓国アメリカ等々へケンカを売っていくスタイル。
これはひどい。(感嘆)
某電力会社の記者会見とかもひどいものです。

そもそものネーミングからして、地球防衛軍日本支部、略してJAPというのですからひどいものです。
そのまんまじゃないか。
怪獣特撮パロディとしては、パシフィック・リムとはまったく別方向に振り切れています。
何これ楽しい。

JAPの上層部もまた、魅力的。
現場のダン隊員を筆頭に、オペレーターのお姉さんと、アドバイザーの「博士」、直接の指揮を司る「長官」と、長官よりも上位権者っぽいのに日本政府の顔色を伺う「参謀」。
カニックっぽい若い隊員を含めても、ごくごく少人数でありながら、組織運用の難しさがよく表現されています。
何これ楽しい。

さらに加えて、ダン隊員の出生の秘密にも迫っていきます。
元・料亭の芸者さんで、目の前で怪獣に婚約者を踏みつぶされただの、飛行機事故の生き残りだの、アメノウズメの生まれ変わりだの。
そんなこんなで、ダン隊員に踊り属性が付与されます。

で。
へそ。

年齢制限には引っかかっていないようですが、唐突に挿入される、えろす。
えろさえあればなんでもOK的なノリ。
何これ楽しい。

実は、ウルトラマン的な異星人特撮系にはあんまりご縁がなくてよく知らないのですが、わからなくても楽しめるって素晴らしいことだなあ、と思いました。