薄桜鬼 第二章 士魂蒼穹 感想

映画「劇場版 薄桜鬼 第二章 士魂蒼穹 PG12」を観ました。

原作未読未プレイ。

入場特典、女性客ばかりの行列ができてる中で、客に選ばせるとか、なんなの?、拷問なの?、羞恥ぷれいなの?、みたいな。
選ぶ余裕なんてありませんて。

新撰組さんが鬼になって、紛い物の鬼と戦うお話。
っていうか、あれ?、これ以前に一回観てね?、みたいな。

前回はちんぷんかんぷんでしたが、さすがに二回目ともなれば、大筋はつかめます。
ふんふむ、なるほど。
土方さんルートと見せかけた、風間さんルートでしたか。
新撰組の隊士さんたちがひとりひとり散っていくのがなんとも悲しくて、まさしく桜のようです。

実は、幕末の歴史には明るくなくて、(正確には歴史全般が苦手なわけですが)、新撰組さんの動向がどの程度史実に沿っているのかはわかりません。
が、おそらくは史実のイベントを点で追いかけているのだろうかなあ、と想像してしまう程度に、お話がぶつ切りで、場面ごとに場所を移動しているかのよう。
何の説明もなくただ「会津へ、会津へ行かねばならぬ!」、みたいなごり押しなので、何をするために会津へ行くのかわかりにくかった気がします。
かと思えば、もう会津へ行ったのかと思ったらまだ江戸に居たり。
不思議。

わかりにくさの大きな要因としては、新撰組さんが戦っている相手であるはずの「幕府軍」の様子がほとんど描かれない、ということもあろうかと思います。
羅刹(鬼のなりそこない、ほとんどゾンビのようなもの)となった兵隊さんばかりがうようよと出てきて、新撰組さんはそれに立ち向かいながらも次第に押されて撤退を余儀なくされていく、みたいな。

本来の敵対勢力だったはずの風間さん一派が、どっちつかずのあやふやな立ち位置になってしまったという点もあるかもしれません。
そのおかげて、ヒロイン千鶴さんと同行するという風間さんルートになったわけですが。

なんだかんだいっても、千鶴さんってばほとんど役立たずですよね。
土方さんにいたっては、援軍に向かうはずなのに、馬に千鶴さんと二人乗りしていたばかりに、途中で撃たれて結局援軍もうやむやになっちゃうし。
千鶴さんは、最近流行のサークルクラッシャーという存在なのかもしれません。

そんなわけで、前回も書いたような気がしますが、桜の木の下でのチャンバラは、見応えたっぷりなのでした。
あ、土方さんは中の人が三木杉先生なおかげで、ヌーディストビーチのテーマ曲が流れてきて光り出すのではないかとひやひやしました。

白髪に赤目とか、某かげぷろのぱくりと言われてもしかたない。