風立ちぬ原画展 - 思い出の小箱の隅

横浜そごう「風立ちぬ原画展」へ行ってきました。
今日までの開催だったようです。

映画既見。

イメージボードやらキャラクター絵やらもありましたが、大半は背景美術だったような気がします。美しい。
お話の解説があるわけではないものの、ストーリーに沿った展示になっていますので、ネタバレを気にするような未見の方がどう受け取るかはわかりませんが、既見の身としてはたいへん満足でありました。

そんな中でも今回はっとさせられたのが、例の「生きねば。」というコピー。
やたらと大仰な気がしてもやもやしていたのですが、まんが版風の谷のナウシカでも登場した台詞だという言及に、そういえばそんなこと言ってたような気がするなあ、と納得してしまいました。

堀辰雄さんの訳「いざ生きめやも」は日本語の文法的な解釈がなんだか複雑なようで扱いがめんどくさそうではありますが、単純に語感が素敵だと思うのです。
少なくとも「生きねば。」なんてかっこわるい言い回しよりは好きだなあ、と思っていました。反省しました。

そんなわけで、劇中の二郎さんのように、「生きようと試みなければならない」と直訳調にするのが無難かしら、と思ったのでした。