悪人

映画「悪人」のテレビ放送を録画にて観ました。

殺人犯の逃避行のお話、でしょうか。

難しいお話でした。

いろんなかたちの「悪人」がいるものです。

誰しもが少なからず悪さをしているものだとすれば、生きていくというのはたいへんなことだなあと改めて思わずにはいられません。

そんな中でも、包容力のある大人の存在は、ありがたいものです。

何らかの折り合いをつけるだけの許容を身につけることが、生き長らえるこつなのかもしれません。



逃避行の終着点が灯台であるというのは明るい兆しの暗示でしょうかしら。

海が見える場所ではその先には進めない、みたいな劇中の台詞がありましたが、それでもなお未来を見据える強さがあるのかもしれません。

朝日だか夕日だかわかりませんが、水平線に輝く太陽と、それを眺める主人公さんたちの姿も印象的です。

訪れ得ない明日への希望を抱いていたのでしょうかしら。



そんなこんなで、出会いを求める主人公さんたちの姿は、SNSに依存している我が身にそのまんまはね返ってくるかのようでありました。