Q.E.D.証明終了4

第四話は原作3巻収録の「ブレイク・スルー」でした。

燈馬くんの過去に触れるお話です。


MITでの燈馬くんの親友・ロキとそのパートナーのエバが、燈馬くんを訪ねて来る、という骨格部分以外は、ずいぶんと大胆に改変されています。

原作でも、燈馬くんの過去という重要な内容の割に、どこかムリヤリな感のあるちぐはぐな印象の回なので、
TVドラマとして上手に料理されていたと思います。

原作にあったなぞなぞレベルの小ネタなどはさっくりと削られて、すっかりメロドラマの体でしたが、
アランソフトとか細かい部分で原作に準拠した配慮は嬉しいです。

ドラマとしては、ゴッホゴーギャンの逸話に加えて、可奈ちゃんの剣道を絡めているのは見事な作劇だな〜と思いました。



それにしても、燈馬くんが数学屋さんだという設定は薄くなりがちですね…

原作でムリヤリ数学系の小ネタを挟んでいるのは、そのあたりの配慮なのかもしれないな〜とか思いつつ、MITの学生相手に等比級数極限値の問題は無いよな〜、とも思うので、やっぱり、ドラマの英断には拍手を贈るべきかな〜、と思います。