おもいでエマノン
梶尾真治×鶴田謙二「おもいでエマノン」(徳間書店 RYU COMICS SPECIAL)を読みました♪
梶尾真治さんの短編「おもいでエマノン」の、忠実な漫画版ですね〜
《鶴田謙二5年ぶりのコミックス》だそうで…
「日本ふるさと沈没」はカウントされてないんですね〜
「Forget-me-not」から、もうそんなに経つんですね〜
「Forget-me-not」はどうなったのかしら…
さて、「おもいでエマノン」、船旅をする一人の男性が、エマノンと名乗る不思議な女性と出会うお話です。
エマノンには、人類規模の壮大な秘密があるのですが…
えと、某エヴァなんちゃら(ヱヴァでなく)を引き合いに出すのは、いい加減、控えるべきだとは思うのですが、
(某先生も13巻で絶望してましたし)、
ついつい、ユイさんのE計画とか「まごころを、君に」の初号機とかを連想してしまったりします。
もしかしたら、ユイさんもエマノンだったのかしら、とか…
あとは、お墓の前でのゲンドウさんの台詞でしょうか…
「記憶」って、考え出すとわけわからなくなりますね〜
で、この「鶴田版」では、エマノンがとても魅力的です。
まぁ、元々、原作も鶴田さんの絵が付いたものを読んでたってのもありますが…
にこやかにこちらへ笑顔を向けたり、気怠げに煙草を咥えたり、懐かしそうに遠くを眺めたり、眉を寄せて昔話をしてみたり…
表情豊かに、生き生きと描かれています。
鶴田さん特有の、こちらをじっと見つめるような、こちらの心の内を覗き込むような、強い瞳も健在です。
そして、表紙をはじめ、カバー下などに展開される、カラーイラスト群。
鶴田さんの描く、空や海の青色が、個人的にとても好きなんです。
そんなわけで、原作の雰囲気そのままに、より魅力を増したエマノンに出会える一冊だと思います。