2010-02-07から1日間の記事一覧

鳥野しの「オハナホロホロ」、祥伝社

擬似家族もの、になるのでしょうか。『翻訳家の麻耶の同居人は、シングルマザーのみちると、その息子のゆうた。 5年前、麻耶と同棲していた部屋から失踪したみちるは、再び姿を現した時、小さな男の子の母となっていた。』家族構成はややこしいですが、ゆう…

重松成美「白い本の物語」、小学館

少年とふたりの製本職人さんのお話です。手作業で一枚いちまいを綴じ合わせて、装飾を施していく、一連の過程で、 物語に沿って、本といっしょに想いも綴られていくようで、 じんわりしっとりとした静かで爽やかな読後感でした。本って、中身だけではなくて…

阿部潤「パパがも一度恋をした」1巻、小学館

『山下吾郎・38歳。(丸3年間ニート中) …のもとに現れた、不審な中年男。 その正体は、亡くなったはずの…妻!!?』これは……すごいですね。 わけがわかりませんが、不思議と、おっさんがかわいらしく見えてきてしまいます。

吉田基已「夏の前日」1巻、講談社

同作者の「水と銀」「水の色 銀の月」に繋がる、前日譚のような感じなのでしょうか。とすると、悲しい展開になってしまいそうですが……。今はともかく、『気が強い年上の女にやさしく叱られたい。』という願望を、熱烈に、官能的に、充足してくれます。びば着…

柳原望「高杉さん家のおべんとう」1巻、メディアファクトリー

博士号(地理学)のオーバードクター31歳が、 従妹の久留里さん12歳中学一年生の未成年後見人になるお話です。おべんとうが繋ぐ絆が、あったかくて素敵です。それにしても、久留里さんが無口で特売好きで、なんとも素敵でかわいらしい。久留里さんの同級生の…