レッドタートル ある島の物語 感想

映画「レッドタートル ある島の物語」を観ました。
9月18日、109シネマズ湘南にて。
赤いトトロのジブリ作品。

とある島に漂着した男性と、赤い亀さんのお話。

事前に告知があったような覚えが無いので念のために書いておきます。

もしかしたら大きなネタバレになってしまうかもしれませんけれども、本作には「津波」の場面があります。

シン・ゴジラ君の名は。でも告知なく災害の場面がありますけれども、本作の場合は文字通りの「津波」です。
あれから5年以上経ったとはいえ、「津波」という映像表現があるのであれば、事前の告知は必要だったのではないかと危惧してしまいました。
(もしかしたら告知されていたにもかかわらず、ぼくが気がつかなかっただけでしたら、申し訳ありません)


本作では、セリフらしいセリフはありません。
叫び声とかうなり声のような、言葉になっていない音だけの発声です。

なので、具体的な状況とか感情とかはわかりません。
けれども、身振り手振りのアニメーションだけで、おおよそは察することができると思います。

もちろん、何でそうなったの?、とか、どういうことなの?、みたいな部分もあるにはありますが、どのみち言葉で説明できるようなことでもないので、考えるのではなく感じるタイプの映画なのだろうと思います。


蟹さんかわいい。


アニメーションではありますが、人体はロトスコープっぽいような写実的な描画だったと思います。
そのわりに顔は(・L・)みたいな顔ですが。

あの顔もなじんでくると味わい深く感じられてきて、よいものです。


蟹さんかわいい。


タイトルの通り、亀さんが主要な地位を占めているわけですが、それでもやっぱり蟹さんの存在感が大きかったです。


アイルランドのアニメーション映画「ソング・オブ・ザ・シー」と呼応するような、対になるような作品だと思います。

こちらは亀、あちらはアザラシではありますが、相補的な関係にあるのではないかなあ、なんて思いました。