傷物語II 熱血篇 感想

映画「傷物語II 熱血篇」を観ました。
8月20日シネマサンシャイン沼津にて。
原作未読。

vs 江原正士
vs 入野自由
vs 大塚芳忠

いつもながら、映像がめちゃめちゃかっこいいです。
語彙が足りないので「映画みたい」なんて表現しかできませんけれども、商業向けのエンタメ映画というよりもアート寄りの、会話の意味とか物語の流れから切り離して画面だけでも存在感があるというか、むしろストーリー自体はバラバラにされたミートくんを元に戻すために悪魔超人と戦うみたいな空虚なものでしかないし、羽川さんとの会話も中身なんてどうでもよくてただ会話しているというその関係性そのものこそがなんとも得難いかけがえのないものみたいになっているようでもありながら、時おり挿入される冗談めいたコミカルな掛け合いがまたなんとも言えずしょうもなくもクスッと笑いがこぼれてしまって、緊迫した状況であるはずなのに不思議な清涼感をもたらす爽やかな風になっているみたいでもあり、そのくせ腕が吹っ飛んだりお腹から腸がズルズルはみ出したりといったグロテスクな描写もあって、グロテスクではあるものの前回のハートアンダーブレードさんの時みたいな目を逸らしたくなるほどではなく、じっくり見たいわけではないものの衝撃度というかショッキングさ、過激さは案外控えめかもしれません。

バトルはバトルとしてバトルしてはいるものの、やっぱり羽川さんとの会話のほうが主体なのではないかしら。

羽川さんかわいいし。

たき火の場面で鉄骨から飛び降りるところが妙にぬるっと動いてたように見えてロトスコープかしらと思ったのですがエンドクレジットにはそれらしい記載は無いっぽいですね。

鉄骨に座ってたき火を見つめる場面、「クズとブスとゲス」のエンディングを思い出してしまいました。
あっちはたき火をする明確な理由があったのですが、こちらのはなんでたき火してたんでしたっけ。(会話がほとんど頭に入ってなかった)

ニンゲンヤメマスカ?

三男vs六男 とか茶化せる雰囲気じゃなさそう。

ハートアンダーブレードさんの容姿もいくつか段階的に変化しといましたが、どれがいいか選べと言われたら、悩みはするものの、幼い形態がいいかなーと思いました。
椅子を並べて寝そべって寝ぼけた寝言をごにょごにょ言ってたのとかめちゃめちゃかわいかったので。
いえ、成長してバレエダンスしたり、ふしぎなメルモ状態になったりしてたのもそれはそれで素晴らしいので、選ばなければならないという切迫した事態そのものが酷ではあるのですが。

そんなこんなで、「なんだかものすごいものを見た」という気持ちが大きいです。

余談ですが、クビキリサイクルも楽しみです。