グランドフィナーレ 感想

映画「グランドフィナーレ」を観ました。
5月1日、横浜ブルク13にて。

スイスの保養所みたいなところに滞在している人たちの悲喜交々なお話。

楽家とその娘、映画監督、役者、登山家、等々。

楽家は引退して悠々自適な休暇を過ごしていたのに、女王様から勲章授与と式典での演奏会の指揮を依頼されるも、私的な事情で固辞している。

映画監督は遺言となるような作品を撮ろうと準備している。

役者は昔出演したロボット映画で売れてしまったけど、その後の出演作はあまりぱっとせず、ずっと「ロボット映画の人」のまま。

楽家と映画監督は旧知の仲で、お互いのおしっこの出具合を心配し合っている間柄。

そんな昔の栄光のようなものを背負った人たちのお話なので、邦題の「グランドフィナーレ」よりも、原題の「YOUTH」のほうが、たぶん込められている意味合いは深いように思います。
作中でもキーワードのように単語が出てきますし。

特筆すべきはその映像美でしょう。
予告編の時点でも告知されていましたが、それに違わない、これぞ映像美と言わんばかりの映像美でした。

滞在客が並んで沐浴してるだけで絵になるんだからすごいです。
サウナとかプールとか。

庭にあるステージでのいろんな演目も魅力的でした。
バンドの演奏も大道芸もシャボン玉も。シャボン玉が特に綺麗でした。

楽家の人の妻の人に関してはちょっとしたひっかけトリックもありましたけれども、あの状態ではいずれにせよ同じようなことなのかもしれません。

それだけに、あの素直な心境の吐露がより一層の意味を帯びているのかも。