モヒカン故郷へ帰る 感想

映画「モヒカン故郷へ帰る」を観ました。
4月10日、横浜ブルク13にて。

東京でデスメタルっぽいバンド・断末魔をやってる息子さんがふとしたきっかけで故郷である広島の島へ帰省するお話。

同行する前田敦子さんももちろんかわいいのですが、どちらかというとモヒカンな松田龍平さんのかわいらしさが全開のような気がします。
自分なりになんやかんや考えた結果なんにも考えてなかったりとか。

そういえば前田敦子さんは松田翔太さん龍平さん兄弟とそれぞれ共演したことになるのかしら。

モヒカン息子の父親は矢沢永吉さんの大ファン、母親は広島カープの大ファンなご様子。
弟くんは、なんでしょう、赤つながりとして考えると護星天使が浮かんでしまうかも。

田舎の離島ならではの濃密な人付き合いとか大らかさみたいなものもありつつ。
父親が中学校の吹奏楽部を指導しているものの何故か矢沢永吉さんの曲(らしいのですが原曲をよく知らない)を演奏させていて、生徒たちから反感を買っていたり。
とはいえボイコットするわけでもなく、普段はコーチを慕っているらしいあたり、良い生徒さん。

中でも、女子部員ばかりの中で唯一の男子部員であるところのトランペットくんが、父親コーチも気にしていたらしいものの、どちらかというとモヒカン息子さんの影響で変わっていく姿が、なんだか胸を打ちます。
クライマックスでの独奏は、必ずしも上手とは言えないかもしれませんが、とても良いものでした。

母親が広島カープ好きなのと絡めて、野球の試合とモヒカン息子さんの帰宅とを重ね合わせる演出も、個人的には大好きです。

ピザ屋さんの競争も、ただ意地を張り合うだけでなくお互いに健闘を称え合うような職業意識の高さがいいなあと思います。
実際にあんな客からの注文があったらイヤでしょうけれども。

劇中、モヒカン息子さんが「俺も最近知ったんだけどさ、親って死ぬんだよな」とつぶやきます。
うちの両親はまだどうにか健在ですが、そのうちこういう問題に直面することになるのかもしれないと改めて思い知らされました。
正直なところあそこまでの孝行はできないだろうなあと今から両親には申し訳なく思っておきます。