さざなみ 感想

映画「さざなみ」を観ました。
4月9日、川崎チネチッタにて。
字幕版。

原題は「45Years」というらしく結婚45周年を迎える老夫婦の間にふと立ってしまった、細波のような波紋のお話。

結婚45周年となると結構な年齢のはずで、旦那さんのほうは病歴もあってかずいぶんと老けているようですが、(奥さんよりも少し年上と言ってたかも)、
主人公というべき奥さんは、年相応ではあるのでしょうけれども、場面によっては若々しさ、瑞々しさをも感じたような気がします。
あの年で裸Yシャツとか旦那さんは業が深そう。

「言いたいことはたくさんあるけどそれを全部あなたに話すわけにはいかない」みたいなセリフが、夫婦の長続きの秘訣だったりするのかしら。

クライマックスは結婚45周年パーティー
盛大なパーティーです。

ここで、旦那さんが奥さんへ向けたスピーチをします。
個人的には良いスピーチだと思いました。

が、この時の奥さんの、なんとも言えない表情。
旦那さんのあのスピーチを聞いても、その表情なのか、という、どうにもならない断絶のようなものを感じます。

そこへ至るまでの、疑惑だったり物証発覚だったりという経緯もあるものの、それについての内心吐露のようなセリフがあるわけでもなく。
あくまでも表情や態度といったお芝居の部分から推察するしかわかりません。

奥さんのあの表情について、いくつかの理由を想像することはできるかもしれませんが、確証はありません。

しかし、シアターの外に立っていた広告に記載されていた著名人からのコメントで、とくに有名な女優さんが何人かいましたが、ことごとくあの最後の表情を絶賛していたような気がします。

つまり、あの表情が素晴らしかったと判じるような共感できるものを見出せる人もいらっしゃるということのようで。

少なくともぼく個人にとっては理解が及ばない領域のようです。

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