母と暮らせば 感想

映画「母と暮らせば」を観ました。

「父と暮らせば」未見。

長崎で亡くなった息子さんとそのお母様のお話。

以前、「ふしぎな岬の物語」を見たときにも思ったのですが、吉永小百合さんの美しさと、内面がちょっと壊れたような役柄というのが、ものすごく相性がいいのかもしれないなあ、などと感じました。
ヤンデレというかヤンデル感が美しさを引き立てているというか。

冒頭の、爆弾投下に至るまでの過程があまりにも普通の日常といった感じの中でのぴかどんに、その突然さ、何が起こったのかすらわからないまま消し飛んだ恐ろしさを、まざまざと感じました。
藤子F先生の「ある日……」を読んだときに感じたような、世界の不確かさみたいな感覚かもしれません。

黒木華さん演じるマチコ先生の、オルガンを弾いているときの鎖骨あたりが汗でテカっているみたいなところに妙な艶めかしさを感じたり。
あんな先生がいたら小学生にとってはヰタ・セクスアリスではないかしら。

闇商人なシャンハイのおじさまの報われなさっぷりが悲しいです。
あんなに吉永小百合さんのために色々尽くしていたっぽいのに。

長崎ってあんなにキリスト教の色が濃いのだなあ、と思いつつ、教会のステンドグラスを見て思い出したのは昨日の仮面ライダーの映画だったのでした。

小説 母と暮せば

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