動きのカガク展 感想

21_21 DESIGN SIGHT「動きのカガク展」(7月19日分)
公式サイト→21_21 DESIGN SIGHT | 「動きのカガク展」 | 開催概要

※うろ覚えの記憶で書きましたのでデタラメかもしれません。あしからず。

「動く」ということをテーマにした、触って体感できる展示です。

楽しいです。

夏休みの自由研究の題材とかにも参考になるのではないかしら。(今も自由研究みたいな課題があるかはわかりませんけれども)

モーションキャプチャー

モーションキャプチャーは、肩、腰、膝、足首といった関節などの特徴点に目印をつけて、動作を撮影して、その特徴点を抽出する手法、だと思います。
(説明は適当に書いたので正しくないと思います。)

で、基本的には、その抽出点だけを動画にして動かせば、そこからなんとなく元になった人の動きが見えてくるはずです。

透明人間の膝や肩に目印がついている感じ、といえば伝わるでしょうか。

で、ここからがおもしろいのは、その特徴点を、元の人体の形とは関係ないような点同士を結びつけてみたところで。

外側だけ結べば、五角形が歩いているように見えるし、変なところに三角形ができてその三角形がぐるぐる回っているように見えたりもします。
巨神兵がラインダンスを踊っているように見えるかもしれないし、もはや人の形とは無関係のよくわからない機構のようにも見えてきます。

ロトスコープ

アニメーションの分野では、実写で撮影した映像を元にトレースして絵に起こす技法、みたいに認識していましたけど、(『惡の華』や『花とアリス殺人事件』で使われていました)、
ここでは、バレエダンサーの実写の動画のうち、指先とか足先とか頭頂みたいな特徴点の描く軌跡を線として画面に表示しています。

くるくる回れば螺旋状の線が描かれ、跳んだり跳ねたりすればそれに合わせた曲線が描かれます。

逆に、先に曲線が描かれていて、それをなぞるようにバレエダンサーが踊ったり。

ペンライトや線香花火で暗闇に文字を描くような感覚でしょうか。

空気の浮力、揚力

エアーが噴き出している流れの中へ発泡スチロールの玉を入れると、浮力だか揚力だかの力の釣り合いで空中に浮かんでいたりとかする仕掛け。

旗振り

接触型のセンサーに手をかざすと、その動きに合わせて、窓の向こうの棒が回ったり旗を振ったりする仕掛け。

円運動と正弦波

円運動でぐるぐる回すと、それに応じて正弦波(サイン波)が生じる仕掛け。

発電機と交流電流の関係が視覚的にも体感的にもわかりやすい、のかもしれません。

ストロボと回る傘

ストロボがチカチカと明滅する中で、内側に模様が描かれた傘をくるくる回すと、うまく回転数が合えば、アニメーションのように模様が動いて見える仕掛け。

頭上に、ちょうどいい回転数で回っている傘がぶら下がっているので、その回転数を参考にするとい
いみたいです。

いわゆる「アニメーション」の原理を体感できます。

スリットの空いた円盤メガネ

スリットが空いた円盤に団扇みたく柄がついていて、スイッチボタンを押すと円盤が回転する仕組みになっていて、
その前に大きな、結婚披露宴のケーキみたいなオブジェがゆっくり回っているのを、回転するスリット越しに見ると、その結婚ケーキの表面に施された装飾がアニメートして見える仕掛け。

これまた「アニメーション」の原理ですね。

メモ帳と自動筆記

寄せ書きノートみたいなメモ帳が置かれていて、書かれた言葉をロボットが壁に書き出す、ということのようですけど、ちょっとよくわかりませんでした。

たぶん壁面に描かれていたぐちゃぐちゃした落書きみたいなのがそのロボットさんの成果物なのでしょうけれども。

空気のレイヤー

透明なカーテンに直線的な光を照射すると、そのカーテンの揺らめきに応じて、生じる光の模様が変化する仕掛け。

無風時はわりかし規則的なのに、風でカーテンがぶわっと広がると、光の線もふわっと散乱して、綺麗でした。

光と影絵

Nゲージみたいな電車模型っぽい、レール上を自動走行すり車両に光源をつけて、レールの周囲に、文房具(三角定規とかクリップとか)で飾りをつけて、その中を通る車両からの光を壁面に映し出す仕掛け。

影絵なだけに、森の中を走っているようだったり、鉄橋みたいだったり、遠近によって影絵の動く速さが違ったり、(近くのものは速く、遠くのものはゆっくり)、影絵の中の不思議な世界に迷い込んだ気分に浸れます。

メイキング

ぼく自身はちゃんと見てこなかったのですが、企画立案から実際の製作作業までを紹介していたらしいメイキング風景のビデオも上映されていたようでした。

まとめ

動いているもの、メカニカルな機構というのは、やはり見ているだけでも楽しいです。

写真や動画の撮影可だったのに、遊ぶのに夢中で全然撮影してこなかったのが悔やまれます。