P3M#3 感想

映画「PERSONA3 THE MOVIE #3 Falling Down」を観ました。

原作未プレイ。

背景の黄色や緑色がにじんだようなぐにゃぐにゃした中にあって、赤色が鮮やかに映えていますが、こちらは、赤色であることがそこまで特別な扱いというわけでもないのかもしれませんので、やっぱり「KITE」のあの赤色の使い方は意図的なものだったんじゃないかなあ、とか推測を馳せます。

閑話休題

対人関係における距離感に関して、安全率をちょっと大きめに設定してしまうような過剰品質傾向の人間には手厳しい指摘でした。
ハリネズミのジレンマを忌避するために、針が届かないくらいに安全なところまで距離を開いていく方向性。
傷つけるのが怖いから、仲良くなったとしてもそれを失うのが嫌だから。
「愛」とは「執着」だと言っていたのは、「悼む人」でしたかしら。
執着するから失うことが怖くなる。
執着さえしなければ、もう、何も怖くない。
死すら厭わない。
……。

でも、それで満たされるの?
っていう。

結局のところこのお話では、執着には勝てなかったよ案件っぽくなってしまいましたが、執着に陥らない道もあり得るものなのかしら。
それこそ解脱とかアッチの世界へ行ってしまいそう。

という、学生さんらしい、自分とか他者との距離感みたいな難題に悩む一方で、とってつけたような修学旅行イベントが降って湧くあたり、学園舞台のゲームが原作なんだな〜、みたいな。

京都へ修学旅行というと、ちょうど別のアニメもやってるみたいですが(未見(ネット配信待ち)/原作は既読)、あれみたいな重苦しいゴタゴタみたいなのはひとまず無かったようで、ハメを外したかのように、のびのびと羽をのばしているみたいで、何この乱高下、と戸惑いつつ。

ミツル先輩と、もうひとり名前わかんない女子の人が、なんだか仲良さそうにいちゃいちゃしてたのが印象的かもしれません。

しかし、風呂イベントにおいて、映される映像が男子のしりばっかりで女性陣が少なめだったのは、ちょっとどうなのよ、とか思ってしまいましたが、そういえば客席には女性も大勢いらしてたので、むしろ正しく需要に応えているのかもしれません。

おそらく一部のごくごくローカルな話題だと思いますが、望月リョウジさんという名前を聞くと、望月ショウジさんを思い浮かべてしまったりします。

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