カイト/KITE 感想

映画「カイト/KITE」を観ました。

字幕版。
R15+

原作アニメ未見。
「レオン」とか「ニキータ」とかあのあたりもよく知りません。

個人的に知っている範囲では、「ガンスリンガーガール」とか、アニメの「NOIR」とかを思い出す感じの、銃社会どんぱちもの物件。



年齢制限要素としては、性的な方向よりも、暴力的な方向とかグロテスクな方向とか薬物的な方向かもしれません。



「A KITE」と「AIKa」とを何故か混同していたようで、「AIKa」みたいなドタバタした感じを想像していたら、全然違いました。

両親を殺されたヒロインさんが、悪そうな人たちをばったんばったんやっつけていく、復讐劇。

復讐は何も生まない、哀しいお話でした。

あと、クスリ、ダメ、ゼッタイ。

悪い大人に利用されてしまうだけといういい見本です。



映像としては、赤色だけが他から浮かび上がっているような鮮やかさで際立って綺麗でした。

他の色が、街並みみたいな背景も部屋の内装も人物の肌や服装も、どこかくすんだような薄暗い感じの中にあって、ヒロインさんの纏う赤色だけが、鮮烈な色彩を放っていたように見えました。

人類最強な赤い人を映像にしたらあんな感じなのかしら。

上木らいちさんもこんな感じなのかしら。

ずっとあの赤色でいくのかと期待していたのですが、必ずしも赤一辺倒ではなくて、少し残念です。

着衣の色合いでヒロインさんの心境とか内面の変化を表象しているのかしら、とか想像してもみましたが、よくわかりません。



ともあれ、凶暴な、研ぎ澄まされた刃物のようなヒロインさんが時折見せるあどけなさみたいな部分がたいへんかわいらしくて、それだけに、あんな境遇に至ってしまった経緯がやるせないわけですが、「サワ」という名前のおかげで、某サッカー選手を思い出してしまうのが少しばかり困りものでした。

「アカイ」とか呼ばれてる人もいましたけど、欧米ではフツーの名前なのかしら。