進撃の巨人 前編〜紅蓮の弓矢〜 感想

映画「劇場版 進撃の巨人 前編〜紅蓮の弓矢〜」を観ました。

原作中途。
テレビシリーズ中途。

いや、驚愕しました。
こんなに凄いものなのか、と。

これが覇権、これが社会現象。

原作もテレビシリーズもなんとなく流し見で、あー、こういうのが今の流行なのかー、ふーん、くらいの感覚だったのですが。

お見それしました。

何がどう、自分に響いたのかを言葉で説明するのが難しくてもどかしいのですが、
なんだかもう、ひたすらに圧倒されました。

立体軌道装置で飛び交う自由自在な動きも、巨人たちの威圧感も、絶望的な劣勢から立ち向かおうとしていく姿勢も、もちろん音楽やセリフも。

何もかもがかっちりと噛み合って、なんだかものすごい総体として、ででんっと大きな衝撃となってぶつかってくる感じ。

ふわぁ。

これだけすごいと、もはや言葉は意味を為さないのではないかとすら思います。



とはいえ、これだけしっかりとした作品なだけに、以下のたれ書きはもはや難癖でしかありませんが、初期設定が気になってしまいました。

あの壁、同心円状に3枚だけって、少ないのではないかと。
真田丸(にわか知識)みたいな出っ張りはあるものの。)

あんな、一カ所でも破られたらその内側は破棄するしかない構造では、お話としては盛り上がるでしょうけれども、
もうちょっと細かい区画ごとに区切るとか、蜂の巣状みたいな、あるいは肺胞みたいな、ひとつダメになっても被害は小規模で済ませるような都市計画を立案できるような上層部は居なかったのかしらん。

などと、後知恵の思いつきを妄想するしかないくらいに、
ただただ、すごい、としか言いようがないのでした。