映画「トワイライト ささらさや」を観ました。
原作未読。
妻子を遺して先立った夫の人のお話。
を通して、周囲の人々それぞれの、いろんな家族の在り方を描いている、のかもしれません。
必ずしも満たされた家庭ばかりでなく、むしろ何かしら欠けている家庭ばかりのようで、そんな中でも日々の生活を営む人々のたくましさ、なのかもしれません。
が、ささら町の住人は余所の家庭にがんがん介入しようとする郊外的なお節介なのか、余所の家庭には無関心な都会的無縁社会なのか、距離感がよくわからなかったりも。
さやさんの叔母さんが住んでいた町のはずですが、(もしかしたらさやさん自身も昔住んでいたのではないかと思っていたのですが)、お隣さんも叔母さんのことにはほとんど触れていなかったような気がしたり、
元教師の人はずっと町内に住んでいたっぽいのにどうして転居してたのか疑問だったり、(せめて元教え子でも出てくればよかったのに)、
旅館の人も旅館であることが活かされていなかったり。
もちろん全部の事柄に必然性がなくちゃダメということはないわけですが、なんとなく物足りないというか。
ご婦人方3人が仲良しな感じは楽しかったのですが、あの3人がもう少し個性を活かした活躍を見たかった気もします。
(終盤のとある出来事の手がかりに結びついたりとかしてほしかったです。あれだけだとただの野次馬でしかなかったので。)
ママ友さんは面倒見がよさそうな感じでしたが、夜のお仕事で子育てってやっぱりたいへんなのかしら。
パパンに関しては、うちも父親と確執というほどでないにしてもあまり意思疎通できていないので、父親と息子の関係って難しいです。
遠景で町並みを映す画面がしばしば挿入されるのですが、それがミニチュア模型っぽい感じだったのが、なんだか不思議でした。
模型なのかな〜、と思っていたのに、葉っぱが揺れていたり、幟がなびいていたり、果ては、ミニカー模型っぽい自動車に人が乗り降りしたりして。
あの模型っぽさはわざとなのかと思うと、撮影技術っておもしろいです。
そんなこんなで、新垣結衣さんかわいい。
授乳の場面はさすがにダミーのような気がしますけれどもどうだったのかしら。