わが母の記 感想

映画「わが母の記」を観ました。

原作未読。

とある作家さんとその母親とのお話です。
主人公の作家さんは、幼少期に親戚（？）に預けられていた経験があって、それを「捨てられた」と受けとめているために、母親と確執があるようでした。
が、父親が亡くなり、母親が認知症を患ったことで、徐々にうちとけていくような雰囲気です。

認知症というのは、自分にとってはそれほど身近ではないものの、周囲の人はほんとうにたいへんなのだろうなあ、と思わされました。
そんな中でも、母親の、子を想う気持ちは揺るがない、というあたりに、ぐっと涙腺を刺激されました。
現実はそうそう綺麗なものではないのでしょうけれども、お話としてはたいそうな美談となっていたのでありました。

ところで、劇中、家族の会話などでテンポがものすごくはやくて、よく聞き取れない場面がありました。
実際の日常会話はあんなものなのかもしれませんが、映画としては少し難点かもしれません。
とくに本作は、観客の年齢層も相当に高そうなので、あんまり優しくない設計に思われました。

ともあれ、宮崎あおいさんのカメラ女子っぷりは素敵でした。

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