ロボジー 感想
映画「ロボジー」を観ました。
ロボット開発者の奮闘を描く悲喜劇です。
白もの家電メーカーが、社長の思い付きで人型ロボットの開発に参入したものの……、というお話。
まったくの専門外な人員を寄せ集めてのロボット開発で、曲がりなりにも数歩とはいえ歩けるロボットを、わずか三か月で作り出してしまうというのは、ものすごいことのように思えます。
ともあれ、そこから苦肉の策で、お話が転がっていくのは、ヒヤヒヤしながらもドキドキハラハラ楽しいものでした。
お話の鍵となるのが、ロボット大好きな大学生・吉高由里子さん。
映画「はやぶさ」での竹内結子さんといい、映画で描かれる理系女子さんというのはなんだかとっても素敵です。
紙一重ではありますが。
そんなわけで、人型ロボット「ニュー潮風」の熱烈なファンとなった吉高由里子さんが、なんとも魅力的です。
好かれているときはこの上なくかわいらしいですが、反転すると一変、恐ろしいくらいです。
素晴らしい。
「ニュー潮風」の話題沸騰ぶりは、ホンダさんの2足歩行ロボット(名称失念)の登場を思い出させます。
ASIMOさんになってからはなんだか下火な気もしますが。
自分も大学ではロボットをいじらせてもらっていたという経緯もあって、なんだか懐かしい気持ちになりました。
アクチュエーターだのゼロモーメントポイントだのといった単語を久々に聞きました。
そんなわけで、主役の「ニュー潮風」。
自立2足歩行は当たり前として、画像認識から瞬時に危険を察知して要救助者を助け出す、という離れ業をやってのけます。
ロボット技術はここまで進化したのかと感慨深くなります。
あれだけの人気ぶりもうなずけようというものです。
出来が良過ぎるあまりに、あらぬ疑いをかけられる始末。
なかなかスリリングでありました。
その他のお楽しみ要素として、ニュー潮風が迷い込むコスプレ大会の会場があります。
初音ミクさんや鏡音リン・レンさん、カイトさんといったボーカロイド勢から、綾波レイさん、エドワード・エルリックさんといったアニメ勢、さらにはダンボーさんみたいなマンガ勢まで、多種多様。
見つけてニヤニヤするのも一興かと。
そんなこんなで、やっぱりロボットっていいものだなあ、と思わされたのでありました。