大鹿村騒動記

映画「大鹿村騒動記」を観ました

300年の伝統を誇る大鹿歌舞伎を受け継ぐ、大鹿村の人々の悲喜こもごもです。

主演は、原田芳雄さん。
その他にも大勢の、熟年を迎えるような名優さんたちが数多く出演されていて、佐藤浩市さんがまるで若手のようです。

そんな熟年の名優さんたちによるお芝居は、あくまでもコミカル。

リニア新幹線の誘致や地デジ化などのご時世ネタから、台風による天災、認知症、性同一性などなど、
重たくなりかねない題材を扱いながらも、劇場は笑い声が絶えませんでした。



劇中劇となる村歌舞伎も効果的でした。

記憶が混濁しながらも、歌舞伎の台詞だけはしっかりと覚えていたりだとか、
主役の景清さんによる両目を潰しての「仇も恨みも、是まで、是まで」の台詞が、印象的でした。

歌舞伎の演目はよくわからなくて、帰ってからうぃきさんを頼って理解する部分も多くありましたけれども。

劇中でも、瑛太さんによるざっくりした説明はあるのですが、言葉でさらっと言われただけだと、どうにも理解しきれませんでした。



そんなこんなで、日本の伝統と現在の見事な協調を観ることができた気分です。