マイ・バック・ページ

映画「マイ・バック・ページ」を観ました

1970年頃の、学生運動のお話、のようです。
雑誌記者の妻夫木聡さんと、革命家になりきれない野心家の松山ケンイチさんのお話。

自分にとっては、学園闘争的なものは遠い昔のおとぎ話みたいな感覚で、
宗田理ぼくらの七日間戦争」シリーズで、主人公たちが親世代の熱気を引き継いだかのように活躍するのを楽しんだ程度ですが、
40年くらい前にはたしかにあった出来事なのですね。

映画「コクリコ坂から」で、高校生の学生運動が描かれていましたが、あの陽気な彼らが、数年後、大学闘争の中に身をおくことになるのかと思うと、不思議でもあり。

この「マイ・バック・ページ」で描かれるのは、学生運動の華々しい躍動的な面ではなくて、
影の面、弱気だったり卑怯だったり臆病だったり強がってみたり、何かを成し遂げたいけれども、きっと何者にもなれないという恐怖と戦っている青年たちの姿が浮かび上がってくるかのようです。

一方で、雑誌記者として、運動家の青年たちを取材する姿を通して、ジャーナリズムへの問い掛けになっているのかもしれませんが、なんとなく残るのは無力感ばかり。

難しいものです。