歌川国芳

浮世絵太田記念美術館「没後150年記念 破天荒の浮世絵師 歌川国芳」へ行ってきました

幕末の絵師、歌川国芳の展覧会です。

前回は、「勇」と「怪」に重点を置いた展示でしたが、
7月は、後期「遊び心と西洋の風」編ということで、
「遊」「爽」「洋」がテーマです。

「遊」では、以前にTVでも紹介された、人間が組み合わさって人の顔になっている作品や、
猫や魚が組み合わさって文字になっている作品、
影絵が別のものに見える作品、
逆さまにすると別の表情になる作品、
猫や亀や狸を擬人化した作品、
などなど、遊び心あふれる作品群です。



「爽」では、主に、美人画
生き生きとした女性の姿が描かれます。
三枚続での、それぞれの美人が描く曲線の躍動感みたいなのが素敵。



「洋」では、西洋から伝来した、洋画の技法を模倣したとされる面をクローズアップ現代

洋画風の写実的な描画や、透視図法的な奥行き感、陰影の表現など、
西洋伝来の技法に学びながら、独自の手法として昇華しています。



そんなこんなで、前期後期と、まったく異なる側面を観ることのできる展示、楽しませていただきました。