天と地の守り人第二部

上橋菜穂子天と地の守り人第二部カンバル王国編」(新潮文庫)を読みました

チャグム皇太子とバルサさんが合流して、さてどうするか、というところ。

第一部のロタ王国編で、北の大陸を揺るがす南のタルシュ帝国の脅威に対して、
北の大陸の現状は、
サンガル王国が既にタルシュ帝国に下り、
新ヨゴ皇国は鎖国を決め込んで兵力を増強し、
ロタ王国は南北分裂が危惧され、
と各国がバラバラに問題を抱えている中、
カンバル王国の決断が、北の大陸の行く末を決めるといっても過言ではない状況です。

果たしてチャグム皇太子はカンバル王を動かすことができるのか。

緊迫した状況が続きます。



一方で、ナユグ(向こう側の世界)に春が訪れ、それがサグ(こちら側の世界)にも影響を及ぼそうとしています。

南からの武力の脅威と、
北からの自然の脅威と、
大きな流れに翻弄されるかのようですが、
チャグム皇太子とバルサさんは、それらに敢然と立ち向かっていきます。