阪急電車

映画「阪急電車 片道15分の奇跡」を観ました

原作未読。
阪急電車にまつわるお話です。

幅広い『人生の機微』(劇中に出てきた単語)が楽しめる感じでしょうか。

主に女性視点で。

下は小学生から、上はお孫さんがいるような方まで、普段は接点が無いようないろんな層の登場人物たちが、
阪急電車の片道15分の区間をきっかけに織り成す、ちょっぴりほんわかするようなお話の連鎖が楽しいです。

とはいえ、視点がどうにも女性寄りな印象が強くて、
登場する男性はなんだか極端な気もします。

男性側は、機微というほどのものはあんまり感じられないかもしれません。

軍おただかごんおただかの大学生さんは甘ったるいくらいですし、
漢字を読めない会社員さんは律義というか清廉すぎるくらいに潔白だったりする一方で、
婚約者を裏切った男性については大して描かれもしませんし、
恋人を困らせる男性に関しては何の救いも無く、
どうにもやるせない感じも残ったりします。

逆に、女性の側は、まさしく人生の機微とばかりに繊細ながらもしたたかな結び付きが描かれます。

各々の生き様と、この後へと続く期待感に、胸があたたかくなるのでした。