手塚治虫のブッダ

映画「手塚治虫ブッダ -赤い砂漠よ!美しく-」を観ました
恥ずかしながら、原作未読です。

ブッダと成る前の、シッダールタとしての半生を描いている、のでしょうけれども、
チャプラさんという、もう一人別に主人公格の人物を配置することで、お話はまったく違った様相を見せてくれます。

この、3部構成の第1部としては、チャプラさんが主人公と言ってしまっていいのではないかしら。
原作未読の立場としては、
シッダールタさんとチャプラさんとの運命がどこで交錯するのかが、大きな見どころではないでしょうか。
いやもう、この何とも言い難い観賞後感はどう表現したものやら。
原作既読の方からは、いいから黙って原作を読め、と言われそうな、筆舌し難い感想なのでした。

個人的には、ミゲーラさんが、中の人(水樹奈々さん)も含めて、素敵だな〜と思ってはいたものの、
人生は思うようにはならない、というのがこの第1部のテーマでもあるようで。
ただ、今後も出番はありそうな雰囲気の終わり方だったので、次作以降の活躍にも期待いたしたいところ。

それから、シッダールタさんの幼少期の中の人が折笠愛さんという、俺得な配役。
折笠愛さんの少年声の、色香というか妖艶さは、たまりません。

あとは、年齢不詳の少年タッタさん(中の人:大谷育江さん)の存在の便利なこと。
タッタさんはシッダールタさんと関係するのかしら。

そんなこんなで、先日のブッダ展と合わせて、原作への興味をかきたてられているわけですが、
映画の続編をおとなしく待とうかとも思うのでした。