手塚治虫のブッダ展

東京国立博物館 本館特別5室「手塚治虫ブッダ展」に行ってきました

手塚治虫の「ブッダ」原画と、同じモチーフの仏像・彫像などとが、並べて展示されているという、意欲的な展覧会です。

聖☆おにいさん」では、ブッダ本人が読んで感動しているほどの、手塚治虫の「ブッダ」ですが、
残念ながら、自分は未読だったりします。
手塚作品にはどうもご縁が無いようで……、言い訳ですが。

とはいえ、基本的には仏教のお話なわけで、部分的には聞いたこともあるような内容ではあります。

手塚独自の脚色部分については、音声ガイドの水樹奈々さんが解説してくださるのと、展示の最後にまとめてズラッと並べてあるような扱いでした。

そんなわけで、「手塚治虫ブッダ」と銘打たれてはいるものの、お話の流れとしてはあくまでも「仏教におけるブッダ」、という印象です。

手塚治虫ブッダ」を知らなくても問題ない反面、「手塚治虫ブッダ」を読みたくもなるという、
ちょうど来週あたりから公開される映画のプロモーションとしても、予習としても、効果は抜群なのではないでしょうか。

少なくとも、今度の映画の「ブッダ」では、手塚治虫独自の脚色部分にこそ注力されているのではないかと、今のところ予告編などから受ける印象では思えてきました。



展示自体は、案外小規模なものではありましたが、
せっかくなので博物館内の他の展示も眺めたりしていると、あっという間に時間が過ぎていきます。

漆器のきらびやかさに見とれてみたり、日本刀の美しさに引き込まれてみたり、充実した時間を過ごすことができました。