レベルE

冨樫義博レベルE」上下巻、集英社文庫

地球人は気がついていない、宇宙人さんたちのお話。
TVアニメ化ということで、今さらながら、拝読しました。


遭遇編はともかく、食人やら、RPGやら、性同一性なんちゃらやら、高校野球やら、人魚さんやら、結婚をめぐる駆け引きやら、ハネムーンやら、
なんとも幅広くヘンテコなお話が繰り広げられます。

「異質」なものへの優しいまなざしのようなものが見え隠れしたりして、そういった部分に引き込まれる面も多いのではないかしら。

姿形が異形であるか、内面が異形であるか、なんてのは、大した違いではないのかもしれません。



それはともかく、個人的には(も?)、紙幅も多く費やされている、原色戦隊カラーレンジャー編がお気に入りです。

戦隊ものというだけでも男子の血が騒ぐ上に、RPGの世界に入り込んでしまうわくわく感がたまりません。

あと、殺し屋さんな先生の造形も大好きです。


あとは、王子様の知略を上回る王女様が素晴らしいですね。
娘さんも賢そうでなによりです。