お江戸とてシャン

森島明子「お江戸とてシャン」(芳文社)を読みました♪

お江戸を舞台に、木綿問屋の箱入りお嬢・おヒナさんと、生粋の江戸っ子町火消・虎吉さんを中心とした、あれやこれやを描く4コマまんがです。

とにかく、お江戸の魅力が満載なわけですが、
とりわけ、登場人物が素敵です。

主人公のおヒナさんをはじめ、
妹さんのお風さん五ちゃいに、
木綿ひとすじのお父っつあんに、
家出したお兄さんの亀松さんに、
美人なおっ母さんのお涼さん。

ちょいと複雑な事情もありますが、とにかく、お涼さんがお美しいです。


お友だちでは、つんでれ風味なお咲さんに、
戯作家のお千さん。

どちらも、素敵なお友だちです。


虎吉さんの、つり目無表情やせがまんな感じが、これまたなんとも粋でいなせな江戸っ子という感じで、
とくに後半になってからは、また違った面も見えてきたりして、めちゃめちゃかっこいいです。

火消仲間の八五郎さんは、まぁ、いかにもな江戸っ子で。

さらに特筆すべきなのが、文身(ほりもの)師の椿さん。

お涼さんと双璧をなす美貌に加えて、気の強い、アネゴ肌の素敵なお姉さまです。

しかも、虎吉さんとお雪さんとの関係がまた繊細で、じんわりします。

牡丹さんの存在が嬉しいです。



そんなこんなで、4コマまんがの体裁で、お江戸の町の人々のいろんな面を描いているので、読むのに結構な時間を要しますが、
一巻完結でぐっと濃縮されたような、密度の高いお江戸を味わうことができました。