いよいよ大詰め、最後の戦いを前にして、主人公の男女がお互いの気持ちを確かめ合うという、まるでハリウッド映画か何かのような展開ではあります。
が、ヒロイン・アルクェイドさんの、眩いばかりに無邪気な笑顔と、その裏にある絶望的なほどに無自覚な孤独とが、なんとも痛々しくも見えますが、
それでもなお、強く気高いこの吸血鬼のお姫さまは、やっぱり美しいのです。
今なお魅了されてやみません。
そんなこんなで、今巻は、アルクェイドさんと志貴くんのお話が大半を占めているわけですが、
帯でも原作の人が書いているとおり、
そんな中に割って入るシエル先輩の名脇役っぷりもまた素敵です。