おがきちか「Landreaall」15巻、一迅社

夏休みを実家で過ごすDXくんの元に玉階クエンティンさんが現れたことで、お話が大きく動き出そうとしているように感じます。

ひとつは、過去の戦争と革命の真実へ向けて。
いまひとつは、王国の未来へ向けて。

もちろん、これらは車の両輪で、同時に動いてこそ意味を成すのでしょうけれども。

不在の王女も気になります。


さらには、DXくんの過去も掘り下げられていきます。

おそらくこの巻で最も印象的な台詞
「君は報われない幸せを知らない」。

そして、槍熊とブドウの挿話。

表紙を含めて、ライナスくん、ルーディーくんの役割は、DXくんにとってかなり大きいものに、今後さらになっていくような気がします。


それにしても、砥石で大喜びなお母さまが、たいへん素晴らしくお美しい