今日マチ子 センネン画報(太田出版)

上記2冊は発売されたばかりの新刊ですが、こちらは1年以上前に出版されたもののようで、
同名のブログ「今日マチ子のセンネン画報」にて、ほぼ毎日描き続けられている1ページマンガを、本にしたものみたいです。

『海から36km』は台詞もある少し長めのストーリーものになっていますけれども、
それ以外は、大半が台詞もなく無声で静かに、世界の一部が切り取られているようです。

描かれる中身も様々なのですが、
時折現れる男女の機微みたいな部分、とくに、表情が見えずに身体の一部だけしか描かれなかったりするような、なんともフェティッシュなエロティシズムがたまらんです。


ブログにて、過去の作品を読むこともできますが、量が莫大なので、こうして本の形で手元に置けるのはありがたいと思ったり。

ほんとに極々一部だけしか収録されていませんし、モノクロになっている部分もありますが、
帯などの紹介文にもあるように、1ページに切り取られた部分から、世界や物語の広がりに妄想を馳せるのが楽しい作品なので、無声の1ページマンガではありますが/であるからこそ、読むのにものすごく時間がかかる/掛けることができる作品だと思います。