ネット配信されているアニメ「イヴの時間」1〜4話を観ました
『未来、たぶん日本。
”ロボット”が実用化されて久しく、
”人間型ロボット(アンドロイド)”が実用化されて間もない時代』、
人間とロボットを区別しない喫茶店「イヴの時間」を中心にした、人間様とロボットさんとのあれやこれやなお話です。
アンドロイドさんは、頭の上にリングが浮かんでいる以外は、外見上は人間様と見分けがつかないのですが、
アンドロイドさんを単なる”家電”として扱うのが一般的になっていて、
アンドロイドさんを人間のように扱う人は”ドリ系”というレッテルを貼られてしまいます。
旧世紀の奴隷制度のような関係にも見える、人間様とアンドロイドさんとの関係ですが、喫茶店「イヴの時間」の中では、アンドロイドさんも頭上の輪っかを消しているので、区別がつかなくなっています。
高校生のリクオくんは、家のアンドロイド・サミィさんの不審な行動を追って、友人のマサキくんと一緒に「イヴの時間」へとたどり着きます。
物語は基本的にリクオくん視点ですが、
1話では、イヴの時間にいる女の子アキコさん、
2話では、リクオくんの家のアンドロイド・サミィさん、
3話では、店内で恋人のように振る舞っているコージさんとリナさん、
4話では、人間型ではなくてメカメカした外見の旧式ロボットさん、
といった具合に、イヴの時間に集まるお客様に焦点が当たります。
ポイントは、お店のルールである、「人間とロボットを区別しない」こと。
4話のロボットさん以外は、店内では外見上、人間かアンドロイドかわからない、という点が、ドラマを生みます。
基本的にコミカルながら、意外な事実が明らかになったりしつつ、
単純に人間と機械というだけではない、ちょっぴり考えさせるようなお話になっています。
人間様とアンドロイドさんとの関係が奴隷制度のようだと書きましたが、
格差社会が拡大して将来的には階級社会になっていくのを暗示してるのかな〜、とか思ってみたり。
ロボット三原則を実装するのは、ものすごくたいへんなんじゃないかな〜、とか、どうしても思ってしまうんですよね〜
とはいえ、こういう作品が、ネット配信アニメの成功例になっていくといいな〜、とか思いつつ、DVDが限定生産で入手困難というのは残念だな〜、とか思うのでした。