高校球児ザワさん

三島衛里子高校球児ザワさん」1巻(小学館)を読みました

『野球部の紅一点・都澤理紗のちょこっとフェチ&なーんてことない日常素描。』
という帯の言葉そのまんまなお話(?、お話らしいお話はありませんが…)です。

いわゆる「野球」マンガではなくて、「野球部」マンガ、といった趣でしょうか。

甲子園に出場するようなチームでありながら、試合の詳細やら勝ち上がって行くプロセスやらが描かれるわけでもなく、
淡々とした日常風景の一部を切り取ったような、まさに素描という表現がぴったりな雰囲気です。

で、主人公は都澤理紗さん、通称ザワさんで、ちょっぴり色黒、ショートカットで、ボーイッシュな外見の、わりと物静かで、野球以外の場面ではなんだかかったるそうにしている、ちょっぴり不思議な感じの人なわけですが、
ザワさんの一人称で語られることはなくて、常に周囲から見たザワさん、という視点で描かれているので、視点となる人によって見え方が変化して、男子視点と女子視点とか、ザワさんのいろんな面を見ることができるのがおもしろいです。


で、普段はメガネではないのに、授業中はメガネというのも、好感ポイントです。