とある飛空士への恋歌

犬村小六とある飛空士への恋歌」(ガガガ文庫)を読みまして。

前作「とある飛空士への追憶」と同じ世界が舞台のお話ですが、登場人物は直接の関係はないようです。

空飛ぶ島イスラに乗って空の果てを探しに行きましょう、という遠大な計画に、飛空機乗り見習いのカルエルくんとアリエルさんとが参加するお話、でしょうか。

数年前に起きたバレステロス皇国の革命と、革命軍の象徴だった風を統べる処女王ニナ・ヴィエントさんも複雑に関わってきたり、
イスラでクレアさんという不思議な女の子と出会ったり、
という感じで、とりあえず登場人物が出揃って、ようやく出発するところまでで、以下続刊となるようです。


皇族の孤独や悲哀がありながらも、カルエルくんの家族の温かい愛情が心にしみます。