箱宮ケイ「できそこないの物語」1巻、講談社


表紙買いで大当たり!なくらい、絵柄もお話もツボでした。


触れたものを腐らせて崩してしまう右手を持つ毒の子ジュジュと、髪の毛を自在に操ることができる灯の子リィラのお話です。

不思議な能力を持った彼らは、魔術師ギュールギルムによって創られた魔法人形なのでした。

魔術師とその魔法人形たちには賞金がかけられています。

ジュジュとリィラの他にも、
大砲少女ポーラさん、
トンパとピペリのギザギザ兄弟、
キャンディを降らせるペルペさん、
ミコ神様、
いつも死んでるネズミのニッケ、
といった、それぞれまったく異なる境遇の、魔法人形や彼らにまつわる人々が描かれるのですが、
このエピソード一つ一つが、『不可解で悲劇的』ながらも、滑稽で、ほんわかするような、暖かみのあるお話です。

別々に描かれた他の魔法人形さんたちが、ジュジュとリィラの物語にどのように絡んでくるのかも楽しみです。