同人音楽を聴こう!

安倍吉俊さんの表紙イラストが気になっていた、「同人音楽を聴こう!」を、ようやく入手できました。
三才ブックスのムック本です。


この本で扱っている「同人音楽」は、定義としては、『クリエイターの立場や作品の性質(オリジナルか二次創作かなど)にはこだわらず、イベント会場・同人ショップなどで販売される、いわゆる同人流通の作品』ということです。

中心は、アニメやゲーム方面のようですが、90年代がアレンジもの主流だったのに対して、オリジナルものが増えてきたり、同人音楽からメジャーデビューしたりしているようです。

音楽面の知識は乏しいので、用語とかはよくわかんないのですが、わりと馴染みのある名前もチラホラ見受けられました。


特に興味深かったのは、同人音楽の軌跡やルーツをまとめた記事です。

同人音楽の音楽的傾向として、テクノ、フュージョン、トランス、メタル、(ケルトなどの)民族音楽などが大半を占めていて、いわゆるJ-POP界の主流とはズレているようです。

その背景として、挙げられているのが、
ドラクエやFFをはじめとするRPGなどのゲーム音楽
ZABADAK上野洋子さん、新居昭乃さん、菅野よう子さん、坂本真綾さん
beatmania などの音楽ゲーム
・PCゲームとI've
などなど
わりと縁のある名前が並んでいます。

これを見ると、ぼくの音楽的な好みは世代的な影響を大きく受けているのかな〜、なんて思えます。



残念ながら、同人音楽の代表格としてインタビュー記事が載っている、霜月はるかさん、茶太さん、片霧烈火さん、風葉さん、といった方々は、ほとんど存じ上げないのですが…


あと、この本の半分以上が、同人音楽CDガイドになっていて、膨大な同人音楽CDの収録曲と解説が掲載されています。
なんだか、ものすごいです。

あ、最近話題の志方あきこさんもありました
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