映画『壁男』

テアトル新宿にてレイトショー絶賛上映中の映画『壁男』(早川渉監督)を観てきましたo(^-^)o


原作は、諸星大二郎先生のマンガ「壁男」。
「壁の中には壁男と呼ばれる、人間とも妖怪ともつかない生き物が住んでいることがあって…
壁の中から人間たちのすることをじっと見ている」(原作より引用)
っていうお話です。


以下、ネタバレ注意です。



映画を観ていた間は、原作とはずいぶん違うような印象だったのですが、原作を読み返すと、原作通りの要素がかなり含まれていて、綺麗に再構成されていたんだなぁと、驚きました。



このところすっかりヱヴァ脳に染まってたせいか、ついつい某エヴァンゲリオンと対比しながら観てしまいました(^_^;)

壁は外でも内でもない、とか、体の境界、心の境界…心の壁、A.T.フィールド!って連想(^_^;)
まさに、「最近の男はすべからく自分のことにしか興味がない」(*^_^*)
そういえば、「あなた、誰?」なんて台詞も、ついついアヤナミを連想してしまいます(^_^;)


「メディア」は、少し強引な感じでしたが、中間にあるもの/どちらでもないものって概念は、やっぱりおもしろいですね(*^_^*)
「名前の存在しない」場所っていう演出もおもしろいです。
「名前」と「認識」との関係性を上手に示唆していたと思いました。
いきなりシュルレアリスムの話が出てきたのには、ちょっぴり笑ってしまいましたけどo(^-^)o



オープニングの映像が徐々に意味を帯びてくるところは、おもしろくもあり、怖くもあり…

所々で使われている、同じような場面を繰り返す手法も、結構好きなんです。
繰り返しているようで、少しずつ変化していく様子とか。



主演の堺雅人さん、恥ずかしながら他の出演作を知らなかったのですが、なんだかものすごい迫力のある方ですね('▽'*)



そんな感じで、個人的には、かなり大満足でしたです(*^_^*)





でも、今回一番気になったのは、映画館に張ってあった『空の境界』劇場版のポスターだったり…(^_^;)