映画「映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ」を観ました。
夢を挫かれ、心を折られた人を、プリキュアさんは救うことができるのか、みたいなお話。
しあわせハピネスな脳天気具合からは一歩も二歩も踏み込んだ、しあわせとは何かという問いに真摯に向き合ったお話だったと思います。
「あなたを助けたい」と言葉で言うだけなら簡単かもしれないけれども、その言葉が余計に相手を苦しめてしまうこともある。
自分が間違っていることを自覚しながらも、どうにもならないからと世界を呪う人を、いかにして救済するか。
現代の正義の味方にはつきものの難題かもしれません。
まあ、最後は力技っぽい感じもしますけれども、観客もまた救われたような気持ちになれた気がします。
ミラクルライトの演出もわりと凝っていて、綺麗でした。
ただ、ブルー様でしゃばりすぎ。
あと「ライトが効かない」って展開を挟んでしまうと、諦めてしまうお子様がいるのではないかと心配になりました。その後、挽回するものの。
梨の人はわりとどうでもいいです。
劇中の扱いもどうでもいい差し障りの無い感じでたいへんよかったと思います。
バレエというと、最近読んだ「知らない映画のサントラを聴く」でも少しばかり触れられていましたが、
なんとなく「挫折」という題材でよく扱われるような気がします。
厳然たる実力主義社会の象徴みたいな感じなのかしら。