ジャッジ! 感想

映画「ジャッジ!」を観ました。

CMの世界グランプリを決めるお話。
賞を決める審査員のご苦労がしのばれます。

主人公は日本の冴えない広告屋さん。
ひょんなことから、社運を賭けたCMを携えて、グランプリの審査員の代役として派遣されます。
世界を相手に孤軍奮闘する、日本SUGEEEもの、です。
少しばかり日本贔屓すぎやしないかという気がしないでもないですが、そんなことよりも、冴えないボクが味方の協力を得て大きいことを為す願望充足感が勝ります。
ペン回しの、満を持して感。

それにしても、ラムさんや涼宮ハルヒさんがあんなにも受け入れられるとは、やはり世界は寛容です。

主戦場となる舞台が外国なので、登場する外国の人も、ブラジルの荒川なんとかさん意外はちゃんとした外国の人というのも安心材料かと。
外国の人にしか出せないかっこよさ満載です。
涼宮ハルヒTシャツの似合いっぷりといったらもう。

賞を決める審査員の駆け引きのどろどろ具合に対して、自分の(持ってきた)作品を推さない主人公さんは、奇異な存在なのでありましょう。
自作に誇りを持つ作者であるほど、認められたいという気持ちが強そうなイメージがあります。
そもそも作り手と審査員を兼ねていること自体が問題のような気がします。
難しいものです。

広告とは何か、世界を幸せにする広告とはどういうものか。
ほんのちょっとのきっかけで、世界が変わることがある。
苦境と書いてチャンスと読む。
逆風も追い風になる。

TVのCMよりもむしろSNSによる伝播のほうが影響が大きいというのも痛切な自己批判なのかもしれません。

そんなこんなで、仕事のできる優秀でつんでれな同僚の女性とか、空から降ってこないものかしら。

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