サカサマのパテマ 感想

映画「サカサマのパテマ」を観ました。

地下に住み、空へと落ちていくパテマさんのお話です。
親方〜、地下から女の子が〜!、というか、すり抜けながらかっさらえ!、というか。
冒頭部分はにこにこ動画さん等の動画サイトで公開されていたはずなので、詳細はそちらをご参照のこと。
地面が無いことの不安感がひしひしと伝わってきます。

以下、ネタバレ注意












そんなわけで、某ラピュタの中でも印象的な場面のひとつであるところの、少年少女が上下逆さまに抱き合っている場面がずーっと続きます。

時には少年×少年であったり、おじさま×少女であったり、おじさま×おじさまであったりもします。
上下関係がぐるんぐるんと反転するので、いい具合に脳みそを揺さぶられます。

展開も二転三転。
おー、そうきたか〜、とか、え?、どういうことなの?、とか。
細かいことを気にしたら負けかもしれません。

それにしても、悪役さんの悪役っぷりときたら。
ムスカ大佐ほどの愛嬌もなく、なんだか小物っぽい感じ。
もうちっとくらい、為政者としての矜持みたいなものがあってもいいんじゃないかしら。
それもまた重力に引かれたものの悲劇なのかしら。

登場人物はといえば、出てくる女性がほぼパテマさんしかいない中で、なんとか主人公エイジさんの気を引こうとしていた同級生女子さんがたいへんよろしかったのではないかと思いました。