王になった男 感想

映画「王になった男」を観ました。

影武者が王様になるお話です。

韓国の文化や歴史をわかっていないので理解が及ばない部分もありますが、市井の人がひょんなことから王様になってしまう、という展開はそれだけでもおもしろいものです。

厳格で暗殺におびえる王様と、わけもわからず影武者をすることになったひょうきんな道化と。
1人2役ながら、その違いはわりかしはっきりとわかるものでした。役者さんすごいです。

政務のことについては、正直なところ、理解が追いつきませんでした。
謀反を起こしたとされる王様の義兄を裁くにあたって、どちらの言い分が正しいのかわかりにくかったり、何かの法律を通すのか撤回するのか、という部分も、利害がいまいち飲み込めませんでした。

ただ、はじめは言われるがままだった影武者さんが、徐々に自分の考えを通すようになっていく様子は、まさに王になっていくかのようでした。

文化は違えども、王様とはどういうものか、国を率いるとはどういうことか、という命題は普遍的なのかもしれません。