竹宮ゆゆこ「ゴールデンタイム1 春にしてブラックアウト」（電撃文庫）を読みました
多田万里くんが大学に入学して、いろんな出会いがあったりトラブルに巻き込まれたりなお話です。
主人公はあくまでも多田万里くんだと思うのですが、彼以上に圧倒的な存在感で輝いているのが、ヒロインの加賀香子（こうこ）さん。
登場人物紹介で、
『お嬢様。超完璧。
いや、ほぼ完璧。だいたい完璧。……多分完璧。』
と書かれるくらい、見事なまでの完璧超人っぷりです。
その完璧であり続ける姿勢、完璧であろうとする理由がまた、素敵です。
そんな完璧超人の、完璧でない部分を見てしまうのが、物語の主人公たる所以なのでしょうか。
主人公くんにも何やら複雑そうな事情がありそうだったり、
他にも、同級生の柳澤光央くん（やなっさん）、林田奈々さん（リンダ先輩）、岡千波さん、佐藤隆哉くん（二次元くん）、などなど個性豊かな男女複数人が交錯しつつ、わりと一方通行な矢印で直列繋ぎできそうな相関関係を築きつつ、
以下、続刊に期待大です。
