いわさきちひろ〜27歳の旅立ち 感想

映画「いわさきちひろ〜27歳の旅立ち」を観ました。

絵本画家いわさきちひろさんの生涯を扱ったドキュメンタリーです。

あのやわらかい、あたたかい画風の向こう側に、時代とは切り離せない苦悩と苦闘があったようです。

親の強大な圧力やら、戦争の凄惨な破壊力やらを経て、
信頼できる伴侶を獲得し、絵を描くことで生計を立てていくという、
力強く生きた女性の在り方だったと思います。

だからこそ、その絵には、儚さだけでなく、どこかたくましさも感じられるのかもしれません。

高畑勲監督に輪郭線の無い絵柄の作品を撮らしめたのも、この方の力だったってことなのかしら。